河野智美 Tomomi Kohno
ギター/Guitar
東京都出身。
クラシカルギターコンクールで優勝のほか、東京国際ギターコンクール、
アジア国際ギターコンクールなど、国内外のコンクールで入賞。
2011年、ギター製作家キム・ヒホン氏のプロデュースにより韓国にてDVD
『Recollections』をリリース。韓国、中国でのリサイタルの他、ロシアの
ウラジオストク国際ギターフェスティバル、タイ国際ギターフェスティバル
に招かれ、絶賛を博す。
2012年、イタリアのトリノ音楽祭で3回のリサイタルを行い、トリノ市民
から高い評価を得た。さらにその時に見たイタリア各地での大聖堂に触発
されたことは、アルバム『祈り Oracion』(2013年「レコード芸術」特選盤)
の選曲に大きな影響を与えている。
2015年、国際協力の一環として南米ボリビア・コチャバンバの音楽院を訪れ、
技術指導や指導法のアドヴァイスを行う。そのときのコチャバンバ市民を招い
たコンサートでは大きな成功を収めた。またその後再びタイにも招かれて
リサイタルを行い絶賛を博した。
秋には「ジャズクラシック」をテーマに、現代のコンポーザー・ギタリストに
焦点をあてたアルバム『リュクス』をリリース、音楽評論家の濱田滋郎氏より
「ギター・アルバム中、最上級の成果」と評され、「レコード芸術」誌で特選
盤の評価を得る。
2016年、オーストリアのルスト国際ギターフェスティバル、ロシアのモスクワとエカテリンブルクに招かれ、またスペインのマドリードでのリサイタルも2度に亘り成功させる。
2017年、初のオール・バッハ・アルバム『ザ・バッハ』(「レコード芸術」特選盤)をリリースし、東京・銀座の王子ホールでのリサイタルでは満場の観客で大成功を収めた。また、マドリードの歴史あるアテネオホールにて人間国宝鶴賀流第11代家元鶴賀若狭掾師匠とその一座、日本舞踊の花柳貴比氏、八王子車人形「西川古柳座」とのコラボレーション公演を行い、日西伝統芸能の共演は大きな反響を呼んだ。
2018年、サントリーホール・ブルーローズにて現代の楽器でのバロックアンサンブルのコンサートを行い、「ギター室内楽の新たな境地」と評判を呼んだ。秋にはベトナムのフェスティバル、2019年にはスペインのガンディア国際ギターフェスティバルに招かれ絶賛を博した。また、スペイン最大とも言われるホセ・トマス国際ギターコンクールにてユース部門の審査も務め、更なる活躍の広がりを見せている。
2019年、スペイン作品集『The Spain』をリリース、レコード芸術誌で特選盤の評価を得る。
2020年サントリーホールにて東京フィルハーモニー交響楽団、梅田俊明氏指揮のもと「アランフェス協奏曲」「ある貴紳のための幻想曲」の2大ギターコンチェルトを演奏、秋にライブ盤アルバムとしてリリースされ、朝日新聞にて推薦盤として紹介された。2大ギターコンチェルトのライブ録音リリースは、世界初の試みとも言われている。王子ホールにて行われた発売記念コンサートのほか、多数のライブ動画がYouTubeにて公開されている。
ソプラノの奥脇泉とのユニットでは古楽から民謡、ポップスまでジャンルに囚われず独自のレパートリーを切り開き、「心地よい音楽」を追究している。「音の響きに情感と温かみがあり心に入ってくる」「聴く人の心に寄り添う音楽」と定評がある。
これまでに、横尾幸弘、江間常夫、高田元太郎、福田進一の各氏に師事した他、R.ディアンス、E.フェルナンデス、S.テナント、M.E.グスマン、A.ピエルリの各氏など国内外で多くのマスタークラスを受講し研鑽している。バロックギターと古楽を竹内太郎氏に師事。また、日本・スペインギター協会会長代理としてギター音楽の普及とギター界発展に寄与するべく、日々努めている。
日本女子大学人間社会学部現代社会学科卒。昭和音楽大学、並びに自身の主宰する音楽教室にて後進の指導育成にもあたっている。
(2021年12月現在)
オフィシャルサイト https://tomomikohno.com

©︎ FUKAYA Yoshinobu